そもそも家族とは
皆さんにとって、家族は誰を指しますか?
兄弟と両親のみですか?祖父母は含みますか?ペットは?
Third Familyとはのページで、定位家族と生殖家族の説明をしました。
定位家族は、自分が生まれ育った家族を指しますが、「兄弟と両親のみが家族」と答える人もいれば、「兄弟と両親、祖父母が家族」と答える人もいます。
また、生殖家族は、婚姻によって作られる家族を指しますが、同性のカップルであれば"生殖"家族と表現するのは少し違和感があります。
人によって、ペットを家族に含むことも、あしながおじさんが支援した子どもを家族に含むこともあります。
いずれにしても、家族は血縁・婚姻関係だけではなく、意識によって強く結びつけられています。
家族は、私たちが想像している以上に多様性があるのです。
育児の孤立化という現代の問題
核家族化が進んだことにより、家族は血縁・地縁による支えを受けづらくなっています。
その結果、昔はみんなで助け合っていた育児が母親に一点集中してしまいがちです。
人の命を預かる仕事を1人でこなすのは非常に大変なことです。
さらに、受験戦争や長時間労働、非正規雇用の増加などの先行きの不安から、日本人の多くは心にゆとりを持つことが難しいように思います。
それが、公共の場でベビーカーを使うことに対しての批判やマタニティーハラスメントなどを引き起こしているのではないでしょうか。
メディアでは合計特殊出生率の低下の問題が頻繁に取り上げられ、その原因として、女性の高学歴化や社会進出がよく挙げられます。
もちろん、それもあるでしょう。
しかし、子どもに厳しい社会で、子育てを女性1人で担わなければならないと分かって、それでも"産みたい!"と思えるでしょうか?
解決すべき問題はたくさんありますが、まずは血縁・地縁に並ぶ育児サポート体制を作ろう!自分が将来、子どもを欲しいと思えるような社会を作りたい!その想いがThird Familyという概念を生みました。